Panasonic

タイムデータの設定

本機はタイムデータとしてタイムコード、ユーザーズビット、日時(リアルタイム)データを備え、映像と同期して毎フレームに記録します。また、タイムデータはクリップメタデータとして記録されます。


character_bullet-largeタイムデータの概要

character_bullet-largeユーザーズビットの設定

character_bullet-largeタイムコードの設定

character_bullet-largeタイムコードを外部にプリセットさせる [X2]

character_bullet-largeタイムコードを外部に供給する [X2]


タイムデータの概要

character_diamondタイムコード

[記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [フリーラン/レックラン]で、[フリーラン]と[レックラン]を切り換えることができます。



[フリーラン]:

動作モードに関係なく進みます。電源を切っても進むので、時刻と同様に扱うことができます。

bullet02icon_model-x2をお使いの場合)

〈TC IN/OUT〉端子に入力されたタイムコードにスレーブロックして記録できます。


[レックラン]:

記録中のみ進みます。前回、記録した最後のタイムコードに連続した値で記録を開始します。



bullet02次の場合[レックラン]は連続した値になりません。

– 記録したクリップを削除した場合

– 記録中に[記録異常]などの異常で記録を中止した場合

bullet02バリアブルフレームレート記録機能、またはスーパースロー記録機能が有効なときは、[レックラン]に固定されます。 (character_referenceバリアブルフレームレート(VFR)記録機能/スーパースロー記録機能

bullet02プリレックが有効なときは、[フリーラン]に固定されます。 (character_referenceプリレック

bullet02バックグラウンド記録機能が有効なときは、[フリーラン]に固定されます。(character_referenceバックグラウンド記録

bullet02インターバル記録機能が有効なときは、[レックラン]に固定されます。 (character_referenceインターバル記録


character_diamondユーザーズビット

ユーザーズビットを内蔵しています。ユーザーズビットはクリップに記録されます。

ユーザー設定値、時刻、年月日、タイムコード、撮影のフレームレート情報、クリップ名を、選択して記録できます。

クリップメタデータのユーザーズビットには、記録開始時の値が記録されます。


character_diamondカウンター

〈COUNTER〉ボタンを押してカウンター表示にすると、ビューファインダー/液晶モニター画面のタイムコード表示部にカウンター値を表示します。

カウンター値は、時:分:秒.フレームで表示されます。

また、カウンター値を表示中に〈RESET〉ボタンを押すと、カウンター値をリセットできます。

[記録]メニュー character_arrow [記録時間カウンター]で、次のどちらかに設定できます。



[トータル]:

カウンター値がリセットされるまで積算してカウントを続けます。メモリーカードを入れ替えても、電源を切ってもカウンター値は保持されます。


[クリップ]:

記録開始のたびにカウンター値がクリアされ、0からカウントを開始します。常に現在記録中のクリップの記録時間を確認しながら撮影できます。



character_diamond日時(リアルタイム)

bullet02内蔵時計は、電源を切にしている間のフリーランタイムコードの計測や、ユーザーズビットの時刻、年月日データの基準となります。さらに、クリップを記録するときのファイル生成時刻やファイル名の基準になります。

bullet02内蔵電池が消耗した場合は、フリーランタイムコードがリセットされます。


bullet02カメラ映像画面での表示は、〈COUNTER〉ボタンで切り換えます。


ユーザーズビットの設定

記録するユーザーズビットを設定します。

  1. [記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [UBモード]で記録するユーザーズビットを選択する。


[フレームレート]:

撮影のフレームレート情報を記録します。

パーソナルコンピューターなどの編集機器でユーザーズビットのフレームレート情報を使用する場合には、この設定でご使用ください。


[ユーザー設定]:

[記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [UBプリセット]で設定したユーザーズビットを記録します。設定値は、電源を切にしても保持されます。

bullet02設定方法の詳細について(character_referenceユーザーズビットの入力方法


[時刻]:

内蔵時計で計測している日時の、時、分、秒を記録します。


[日付]:

内蔵時計で計測している日時の、西暦下2桁、月、日、時を記録します。


[TC]:

タイムコードの値をユーザーズビットとして記録します。


[クリップ名]:

CAM INDEX(1文字)と、CARD COUNT(3桁数字)をそれぞれASCII文字コードにした数値を記録します。



character_diamondユーザーズビットの入力方法

ユーザーズビットを設定することにより、16進数8桁までのメモ(日付、時刻)などの情報を記録できます。

  1. [記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [UBモード] character_arrow [ユーザー設定]を選択する。

  1. [記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [UBプリセット]を選択する。

ユーザーズビット設定画面が表示されます。

  1. ユーザーズビットを設定する。

bullet022桁ずつ設定します。

〈RESET〉ボタンを押すと、[00]にリセットできます。

  1. ユーザーズビットの設定値を確定する。

bullet02最後の2桁を設定すると、設定値が確定されます。


character_diamondユーザーズビットのメモリー機能

ユーザーズビットの設定内容は自動的に記録されており、電源を切にしても保持されます。


フレームレート情報について

フレームレート、および映像のプルダウンと、タイムコード、ユーザーズビットの関係は次のとおりです。


co_other_framerate_info

(A) 右6桁の検算情報

(B) 固定値

(C) フレームレート

(D) カメラ映像モード

(E) RECマーク


カメラ映像モードについて

次のメニューの設定により、カメラ映像モードの表示が異なります。

bullet02[システム]メニュー character_arrow [記録フォーマット]

bullet02[シーンファイル]メニュー character_arrow [VFR]、または[システム]メニュー character_arrow [スーパースロー]

[システム周波数]

[記録フォーマット]のフレームレート

カメラ映像モードの表示

[VFR]または[スーパースロー]が[入]のとき

[VFR]および[スーパースロー]が[切]のとき

[59.94Hz]

23.98p

D

C

29.97p

9

8

59.94p

9

8

59.94i

0

[50.00Hz]

25.00p

B

A

50.00p

B

A

50.00i

2


タイムコードの設定

  1. [システム]メニュー character_arrow [システム周波数] character_arrow [59.94Hz]/[50.00Hz]を選択する。

  1. [システム]メニュー character_arrow [ファイルフォーマット]/[記録フォーマット]で記録フォーマットを選択する。

  1. [記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [DF/NDF] character_arrow [DF]/[NDF]を選択する。


[DF]:

実時間に合わせて、タイムコードを補正します。主にテレビ番組などの放送用に使用します。

bullet02タイムコード表示例:TCG 00:00:00.00


[NDF]:

タイムコードを補正しません。(実時間とのずれが発生します)

bullet02タイムコード表示例:TCG 00:00:00:00


  1. [記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [TCプリセット]を選択する。

[TCプリセット]画面が表示されます。

  1. タイムコードを設定する。

〈RESET〉ボタンを押すと、タイムコードを0にリセットできます。

  1. タイムコードの設定値を確定する。

最後の2桁を設定すると、設定値が確定されます。


character_diamondタイムコードの設定範囲

設定できるタイムコードの範囲は、[記録フォーマット]のフレームレートによって異なります。

[システム周波数]

[記録フォーマット]のフレームレート

設定できるタイムコードの範囲

[59.94Hz]

59.94p、29.97p、59.94i

00:00:00:00~23:59:59:29

23.98p

00:00:00:00~23:59:59:23

[50.00Hz]

50.00p、25.00p、50.00i

00:00:00:00~23:59:59:24


bullet02設定値を確定せずにタイムコード設定画面を終了した場合、設定した変更は反映されません。

bullet02[記録フォーマット]のフレームレートが23.98pのときは、フレーム数は4の倍数の数値で設定してください。他の数値の場合、記録するタイムコードがずれます。

bullet02次の場合は、[DF/NDF]が[NDF]に固定されます。

– [記録フォーマット]のフレームレートが23.98pの場合

– インターバル記録を有効にしているとき


バッテリー交換時のタイムコードについて

バッテリー交換時にもバックアップ機構が機能し、タイムコードジェネレーターの動作は継続します。

なお、[システム]メニュー character_arrow [システム周波数]、[ファイルフォーマット]、[記録フォーマット]の各項目を変更した場合、フリーランのタイムコードがずれることがあります。再度、電源スイッチで電源を入れてタイムコードを確認し、必要に応じて設定し直してください。


バリアブルフレームレート記録/スーパースロー記録でのタイムコード

バリアブルフレームレート記録機能、またはスーパースロー記録機能を有効に設定しているとき、タイムコードは[レックラン]に固定されます。

タイムコードは記録中、[記録フォーマット]のフレームレートと[シーンファイル]メニュー character_arrow [フレームレート]の設定値の比率に応じた速度で歩進します。

例えば、[記録フォーマット]のフレームレートを23.98p、[シーンファイル]メニュー character_arrow [フレームレート]を[60fps]に設定しているときは、1秒間に60/24フレーム(2秒12フレーム)歩進します。

bullet02〈TC IN/OUT〉端子character_asteriskや〈SDI OUT〉端子character_asterisk、〈HDMI〉端子から出力されるタイムコードは、記録開始と同時に1倍速で歩進します。

  1. icon_model-x2をお使いの場合に使用できます。


タイムコードを外部にプリセットさせる [X2]

本機の内部タイムコードジェネレーターを外部ジェネレーターに簡易的にスレーブロックさせることができます。


character_diamond本機と外部ジェネレーターとの接続例

基準タイムコード信号を〈TC IN/OUT〉端子に接続します。

co_body_timecode-preset1

(A) 〈TC IN/OUT〉端子

(B) 基準タイムコード


character_diamond外部ロック

タイムコードを外部ロックさせます。

bullet02あらかじめ、本機と外部ジェネレーターを接続しておいてください。

  1. [記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [フリーラン/レックラン] character_arrow [フリーラン]を選択する。

  1. [記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [TC入出力選択] character_arrow [TC入力]を選択する。

  1. 〈TC IN/OUT〉端子に外部タイムコードを入力する。

カメラ映像画面の[TCG]が白黒反転表示になります。

基準タイムコードは[システム]メニュー character_arrow [記録フォーマット]の設定に合ったタイムコードを入力してください。

また、23.98p、25.00p、50.00p、50.00iではノンドロップフレームのタイムコードを入力してください。


bullet02記録中、または外部機器のリモート記録を実行中は、外部入力のタイムコードにスレーブロックせずに内部基準のフリーランで歩進させます。

記録、または外部機器のリモート記録の終了後、外部入力のタイムコードにスレーブロックさせるため、タイムコードの値が重なったり、抜けたりすることがあります。

bullet02本機にはゲンロックシステムがないため、タイムコードは1フレームずれることがあります。

bullet02一度、スレーブロックすると〈TC IN/OUT〉端子の入力がなくなっても、スレーブロック状態を継続します。ただし、次の場合はスレーブロック状態が解除されます。

– [TC プリセット]でタイムコードを設定した場合

– 電源を切った場合

– [DF]/[NDF]を切り換えた場合

– [レックラン]にした場合

– バリアブルフレームレート記録機能、またはスーパースロー記録を有効にした場合

bullet02プリレック中にスレーブロックした場合は、一度プリレックは破棄されます。

bullet02[記録フォーマット]のフレームレートが23.98pのとき、記録開始タイムコードのフレーム数は、4の倍数の数値にならないことがあります。

bullet02ユーザーズビットの外部ロックは対応していません。


character_diamond外部ロック中に、電源をバッテリーからACアダプターに切り換えるときのお願い

タイムコードジェネレーターの電源の連続性を保つため、〈DC IN 12V〉端子にACアダプターを接続したあと、カメラ映像画面の電源状態表示が[imageicon_ac_adaptor]に変わったことを確認してからバッテリーを取り外してください。バッテリーを先に取り外したときは、タイムコードの外部ロックの連続性は保証されません。


タイムコードを外部に供給する [X2]

本機からカメラ映像、または再生映像に合わせて出力されるタイムコードを外部機器に供給できます。

co_body_timecode-preset2

(A) 〈SDI OUT〉端子

(B) SDI IN端子

(C) 〈TC IN/OUT〉端子

(D) TC IN端子

(E) VTRなど


  1. [記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [TC入出力選択] character_arrow [TC出力]を選択する。

  1. [記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [TC出力基準] character_arrow [記録]を選択する。

2台で同じ時刻の映像に同じタイムコードを付けて記録できます。


character_diamond〈TC IN/OUT〉端子から出力されるタイムコードを、SDI出力やモニター出力の映像に合わせるには

  1. [記録]メニュー character_arrow [TC/UB] character_arrow [TC出力基準] character_arrow [SDI出力]を選択する。


bullet02再生時は、TCRを出力します。再生時のTCG出力は対応していません。

bullet02[記録フォーマット]のフレームレートが23.98pのときは、タイムコードの出力が1フレームずれることがあります。

bullet02ユーザーズビットの出力は対応していません。