手ブレ補正
本機は、ボディ内手ブレ補正、レンズ内手ブレ補正が使用できます。2つの手ブレ補正を効果的に組み合わせたDual I.S.2方式に対応しています。さらに動画撮影時には、電子式を組み合わせた5軸ハイブリッド手ブレ補正が使用できます。
レンズと手ブレ補正の組み合わせ(2024年5月現在)
装着するレンズによって、使用できる手ブレ補正は異なります。
装着するレンズ |
使用できる手ブレ補正 |
アイコンの例 |
手ブレ補正機能のある当社製レンズ |
ボディ+レンズ (Dual I.S.2) |
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手ブレ補正機能のある他社製レンズ |
ボディまたはレンズ |
/ |
手ブレ補正機能がないレンズ |
ボディ |
|
本機との通信機能がないレンズ |
ボディ |
5軸ハイブリッド手ブレ補正(電子手ブレ補正(動画))は、どのレンズでも使用できます。
手ブレ補正を使う
O.I.S.スイッチのあるレンズを使用するときは、レンズ側でスイッチを[ON]にしてください。
本機との通信機能がないレンズを使用する場合は、カメラの電源を入れたときに、レンズ情報の確認メッセージが表示されます。
手ブレ補正機能を正しく動作させるには、レンズに合わせて焦点距離を設定する必要があります。メッセージに従って焦点距離を設定してください。メニューでも設定できます。(レンズ情報)
シャッターボタンを半押しすると、撮影画面に手ブレ警告アイコン[]が表示される場合があります。表示されたときは、三脚やセルフタイマーを使用することをお勧めします。 三脚を使用するときは、手ブレ補正機能をオフにすることをお勧めします。 手ブレ補正が働いているときに、振動や動作音がすることがありますが故障ではありません。 本機との通信機能がないレンズを使用する場合、電源を入れたときに表示されるレンズ情報の確認メッセージを非表示にできます: 基準点を表示して、手ブレ状態を確認できます: |
手ブレ補正の設定
撮影状況に合わせて、手ブレ補正の動作を設定します。
写真: [] [] [手ブレ補正]を選ぶ
動画: [] [] [手ブレ補正]を選ぶ
動作設定
撮影手法(通常、流し撮り)に合わせて、補正する動き(ブレ)を設定します。(動作設定)
ボディ/レンズ選択
[(ボディのみ)]:ボディ内手ブレ補正で上下、左右、回転のブレを補正します。
[(レンズ+ボディ(回転))]:レンズ内手ブレ補正で上下、左右のブレを補正し、ボディ内手ブレ補正で回転のブレを補正します。
手ブレ補正機能のある他社製レンズを使用しているときに設定できます。
動作開始設定
[常時]:常に手ブレ補正が働きます。
[半押し]:シャッターボタンを半押しすると、手ブレ補正が働きます。
電子手ブレ補正(動画)
動画撮影中の上下、左右、回転軸、縦回転、水平回転の5つのブレと、広角レンズ使用時に発生しやすい周辺のゆがみを、レンズ、ボディ、電子式を組み合わせて補正します。(5軸ハイブリッド手ブレ補正)(電子手ブレ補正(動画))
手ブレ補正ブースト(動画)
動画撮影中の手ブレ補正効果を高めます。固定したアングルで撮りたい場合に、安定した構図を保つことができます。(手ブレ補正ブースト(動画))
アナモフィック(動画)
アナモフィック撮影に適した手ブレ補正に切り換えることができます。(アナモフィック(動画))
レンズ情報
本機との通信機能がないレンズを使用しているときに、レンズの情報を登録します。(レンズ情報)
以下の機能を使用中は、[動作開始設定]は[常時]に固定されます。 – [ボディ/レンズ選択]の[] – []モード – [S&Q]モード – 動画撮影 以下の機能を使用中は、[電子手ブレ補正(動画)]は使用できません。 – [S&Q]モード – [ライブクロップ] 以下の機能を使用中は、[電子手ブレ補正(動画)]の[強]は使用できません。 – [アナモフィック(動画)]の[OFF]以外 |
動作設定
撮影手法(通常、流し撮り)に合わせて、補正する動き(ブレ)を設定します。
通常
上下、左右、回転の動きに対する手ブレを補正します。通常の撮影に適しています。
流し撮り(オート)
流し撮りの方向を自動で検出し、上下、または、左右の動きに対する手ブレを補正します。流し撮りに適しています。
流し撮り(左右)
上下の動きに対する手ブレを補正します。左右方向に流し撮りするときに適しています。
流し撮り(上下)
左右の動きに対する手ブレを補正します。上下方向に流し撮りするときに適しています。
OFF
手ブレ補正機能をOFFにします。
使用するレンズや[ボディ/レンズ選択]の設定により、使用できる動作設定は異なります。
手ブレ補正機能のある他社製レンズを使用し、[ボディ/レンズ選択]を[]に設定しているときは、[流し撮り(オート)]は表示されません。流し撮りの方向に合わせて[流し撮り(左右)]または[流し撮り(上下)]に設定してください。
O.I.S.スイッチのあるレンズを使用しているときは、カメラの動作設定で[OFF]に設定できません。レンズ側でスイッチを[OFF]にしてください。
以下の機能を使用中は、[動作設定]は[](通常)に切り換わります。
– []モード
– [S&Q]モード
– 動画撮影
電子手ブレ補正(動画)
動画撮影中の上下、左右、回転軸、縦回転、水平回転の5つのブレと、広角レンズ使用時に発生しやすい周辺のゆがみを、レンズ、ボディ、電子式を組み合わせて補正します。(5軸ハイブリッド手ブレ補正)
強
大きなブレ、周辺のゆがみを電子的に補正します。
[標準]より画角が狭くなります。
動画撮影中、画面に[]が表示されます。
標準
ブレ、周辺のゆがみを電子的に補正します。
画角が狭くなります。
動画撮影中、画面に[]が表示されます。
OFF
電子手ブレ補正(動画)をOFFにします。
記録する動画モード、撮影条件により、補正効果は変化します。 [電子手ブレ補正(動画)]を使用すると、解像感が低下する場合があります。 |
手ブレ補正ブースト(動画)
動画撮影中の手ブレ補正効果を高めます。固定したアングルで撮りたい場合に、安定した構図を保つことができます。
設定: [ON]/[OFF]
[手ブレ補正ブースト(動画)]が働いているときは、撮影画面に[]が表示されます。
撮影中に構図を変える場合は、設定を[OFF]にしてからカメラを動かしてください。撮影中に[OFF]に切り換えるには、Fnボタンをお使いください。(Fnボタン)
焦点距離が大きくなるほど、補正効果は弱くなります。
[ボディ/レンズ選択]を[]に設定しているときは、[手ブレ補正ブースト(動画)]は使用できません。 |
アナモフィック(動画)
アナモフィック撮影に適した手ブレ補正に切り換えることができます。
設定:
[](2.0×)/[](1.8×)/[](1.5×)/[](1.33×)/[](1.30×)/[OFF]
使用しているアナモフィックレンズの倍率に合わせて、設定してください。
[ アナモフィック(動画)]が働いているときは、[]や[]のように、設定した倍率が撮影画面の手ブレ補正アイコンに表示されます。
[手ブレ補正ブースト(動画)]設定時は、[手ブレ補正ブースト(動画)]が優先されます。 以下の機能を使用中は、[アナモフィック(動画)]は[OFF]に固定されます。 – [ボディ/レンズ選択]の[] レンズの手ブレ補正機能が正常に動作しない場合があります。その場合は、レンズの手ブレ補正機能をオフにしてください。 |
レンズ情報
本機との通信機能がないレンズの情報を登録します。
登録したレンズ情報に応じて、ボディ内手ブレ補正が動作します。
で使用するレンズ情報を選び、を押す
初期設定では、焦点距離24 mmから135 mmの6本のレンズ情報が登録されています。レンズ情報は12本まで登録できます。
レンズ情報の登録、変更、消去
-
でレンズ情報を選び、[DISP.]ボタンを押す
未登録のレンズ情報を選択した場合は、を押して手順3に進んでください。
-
で[編集]、[並べ換え]または[消去]を選び、を押す
[並べ換え]を選ぶと、レンズ情報の表示順を変更できます。
[消去]を選ぶと、レンズ情報が消去されます。
使用中のレンズ情報は消去できません。
-
レンズ情報を入力する
登録済みのレンズ情報の場合は、レンズ情報が変更されます。
-
(未登録のレンズ情報選択時)[DISP.]ボタンを押して、レンズ情報を登録する
焦点距離
焦点距離を入力します。
を回すと、ライブビュー映像を拡大表示できます。
手ブレ補正範囲
手ブレ補正によってケラレが発生しないように、手ブレ補正の補正範囲を設定します。
[70%]/[80%]/[90%]/[100%]
を回して補正範囲を選び、を押して決定します。
で四隅を選択すると、ボディ内手ブレ補正が働き、ケラレの有無が確認できます。ケラレが発生したときは、小さい範囲に設定し直してください。
レンズ名
レンズ名を登録します。
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