拡張機能
アップグレードソフトウェアキー(別売:DMW-SFU2)によって使用可能になる、拡張機能について説明します。
動画RAWデータ出力
最大5.9Kの解像度、12 bitの動画RAWデータを、対応した外部レコーダーにHDMI出力できます。
(A) 動画RAW
(B) 外部レコーダー
本機の動画RAWデータの記録は、以下の外部レコーダーで動作確認済みです。(2023年6月現在)
– ATOMOS製、 HDMIフィールドモニター/レコーダー「Ninja V+」(AtomOS 10.92.00以上)/「Ninja V」 (AtomOS 10.92.00以上)
詳細は、ATOMOSにお問い合わせください。
– Blackmagic Design製、「Blackmagic Video Assist 5″ 12G HDR」および「Blackmagic Video Assist 7″ 12G HDR」(Ver. 3.10以上)
詳細はBlackmagic Designにお問い合わせください。
対応する外部レコーダーが持つ、すべての性能を保証するものではありません。
外部レコーダーで記録した動画RAWデータの編集には、対応したソフトウェアが必要です。
ATOMOS製レコーダーで記録した動画RAWデータを編集する際に、V-Log/V-Gamutと色合いを合わせるには、下記サポートサイトからLUT(ルックアップテーブル)をダウンロードし、ソフトウェアに読み込んでください。
LUTファイルのダウンロードや、最新のサポート情報は下記サイトでご確認ください。
https://panasonic.jp/support/dsc/
動画RAWデータのHDMI出力中は、カードに動画を記録できません。 [システム周波数]を[24.00Hz(CINEMA)]に設定したときは、動画RAWデータをHDMI出力できません。 |
動画RAWデータをHDMI出力する
出力する映像の画質は[動画画質]で設定します。
準備:
-
カメラと外部レコーダーの電源を切る
-
市販のHDMIケーブルでカメラと外部レコーダーをつなぐ
プレミアムハイスピードHDMI ケーブル(Type AーType Aプラグ、1.5 mまで)をお使いください。
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カメラと外部レコーダーの電源を入れる
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モードダイヤルを[]に合わせる
-
[HDMI RAWデータ出力]を設定する
[] [] [HDMI RAWデータ出力] [ON]
撮影画面に[HDMI RAW]が表示されます。
-
動画画質を選ぶ
[] [] [動画画質]
-
外部レコーダーでHDMI入力を設定する
接続が完了すると、外部レコーダーの画面に映像が表示されます。
HDMI出力の動作が通常時と異なります。 カスタムメニュー(IN/OUT)の[撮影時HDMI出力] – [情報表示]は使用できません。HDMI接続した外部レコーダーに、カメラの情報表示を出力できません。 |
動画画質([HDMI RAWデータ出力]設定時)
動画画質 |
システム周波数 |
動画撮影範囲 |
解像度 |
フレームレート |
5.9K/30p/16:9 |
59.94Hz(NTSC) |
FULL |
5888×3312 |
29.97p |
5.9K/24p/16:9 |
FULL |
5888×3312 |
23.98p |
|
4.1K/60p/17:9 |
APS-C |
4128×2176 |
59.94p |
|
4.1K/30p/17:9 |
APS-C |
4128×2176 |
29.97p |
|
4.1K/24p/17:9 |
APS-C |
4128×2176 |
23.98p |
|
3.5K/30p/4:3 |
APS-C |
3536×2656 |
29.97p |
|
3.5K/24p/4:3 |
APS-C |
3536×2656 |
23.98p |
|
5.9K/25p/16:9 |
50.00Hz(PAL) |
FULL |
5888×3312 |
25.00p |
4.1K/50p/17:9 |
APS-C |
4128×2176 |
50.00p |
|
4.1K/25p/17:9 |
APS-C |
4128×2176 |
25.00p |
|
3.5K/50p/4:3 |
APS-C |
3536×2656 |
50.00p |
|
3.5K/25p/4:3 |
APS-C |
3536×2656 |
25.00p |
ビット数:12 bit
音声フォーマット:LPCM(4ch)
– XLRマイクロホンアダプター(別売:DMW-XLR1)接続時、[4chマイク入力]を[ON]にすると、4チャンネルの音声を記録できます。
– [4chマイク入力]を[OFF]に設定していても、動画の音声トラックは4チャンネルで記録されます。
[動画撮影範囲]は、[動画画質]の設定に応じた範囲に固定されます。
XLRマイクロホンアダプター(別売:DMW-XLR1)や、ステレオガンマイクロホン(別売:DMW-MS2)、ステレオマイクロホン(別売:VW-VMS10)接続時、[録音音質]を[96kHz/24bit]に設定できます。
動画RAWデータ出力時のモニター/ファインダー表示
カメラのモニター/ファインダーには、確認用に、V-Log撮影時に相当する映像を表示します。[V-Logビューアシスト]は、プリセットの[Vlog_709]を適用した[LUTビューアシスト(モニター)]が使用できます。
モニター表示用のLUTは変更できません。
[LUTビューアシスト(モニター)]を使用したときは、画面に[709]が表示されます。
画面の[LUTビューアシスト(HDMI)]の項目には、[RAW]が表示されます。
[スポット輝度メーター]、[ゼブラパターン表示]の[基準/幅]は、Stopの単位で設定します。(0 Stop=42 %(IRE)で換算します)
表示する映像のお知らせ
カメラが表示する映像は、出力される動画RAWデータには影響しません。
外部レコーダーには、外部レコーダーの仕様に応じた映像が表示されます。そのため、カメラと外部レコーダーで表示される映像が異なる場合があります。
カメラのモニター/ファインダーは、動画RAWデータの画角で映像を表示します。
外部レコーダーで記録するデータの画角と異なる場合があります。
HDMIタイムコード出力/HDMI記録制御
カメラのタイムコードを付加して、外部レコーダーにHDMI出力できます。
カメラの動画記録ボタンやシャッターボタンで、外部レコーダーの記録開始、停止を制御することもできます。
-
[HDMIタイムコード出力]を[ON]に設定する
[] [] [タイムコード設定] [HDMIタイムコード出力] [ON]
-
[HDMI記録制御]を[ON]に設定する
[] [] [撮影時HDMI出力] [HDMI記録制御] [ON]
[HDMI記録制御]は、[]モードで、[HDMIタイムコード出力]が[ON]の場合に設定できます。
動画RAWデータ出力時のお知らせ
動画RAWデータ出力時は、以下のように動作します。
使用できるISO感度の下限は 640([拡張ISO感度]設定時:320)、上限は51200までになります。 [Dual Native ISO設定]の[低感度]や[高感度]で使用できるISO感度の範囲も変化します。
ホワイトバランスの[AWB]や[AWBc]、[AWBw]、[]は、使用できません。
[フォトスタイル]は[V-Log]に固定され、画質調整できません。
AFモードの[]は使用できません。
MFアシスト、動画ライブビュー拡大表示を使った拡大表示はできません。
以下の機能は使用できません。
– [マスターペデスタル]
– [iダイナミックレンジ]
– [周辺光量補正]
– [回折補正]
– [フィルター設定]
– [記録ファイル方式]
– [動画画質]の[絞り込み]、[マイリスト登録]
– [動画画質(マイリスト)]
– [輝度レベル設定]
– [手ブレ補正]の[電子補正(動画)]
– [ループ記録(動画)]
– [動画分割記録]
– [ライブクロップ]
– [カラーバー]