動画RAWデータ出力に対応

最大4Kの解像度、12 bitの動画RAWデータを、対応した外部レコーダーにHDMI出力できるようになりました。

[HDMI RAWデータ出力] を [ON] にすると、メニュー画面がHDMI出力されなくなります。

[HDMI RAWデータ出力] を [ON] にする前に、SDIモニターか「LUMIX Tether」をインストールしたパソコンで、メニュー画面を表示できる環境をあらかじめご用意ください。

 

img_firmware update_01

 

maru_alphabet_aHDMIケーブル (市販)

動画RAWデータを出力

maru_alphabet_b外部レコーダー

maru_alphabet_cBNCケーブル (市販)
(「LUMIX Tether」を使う場合は、USB接続ケーブル (市販) / LANケーブル (市販)、Wi-Fiのいずれか)

撮影情報やメニュー画面を出力

maru_alphabet_dSDIモニター、または「LUMIX Tether」をインストールしたパソコン

 

本機の動画RAWデータの記録は、以下の外部レコーダーで動作確認済みです。(2021年2月現在)

ATOMOS製、HDMIフィールドモニター/レコーダー「Ninja V」(AtomOS 10.63以上)
詳細は、ATOMOSにお問い合わせください。

対応する外部レコーダーが持つ、すべての性能を保証するものではありません。

外部レコーダーで記録した動画RAWデータの編集には、対応したソフトウェアが必要です。編集時にV-Log/V-Gamutと色合いを合わせるには、下記サポートサイトからLUT (ルックアップテーブル) をダウンロードし、ソフトウェアに読み込んでください。

LUTデータのダウンロードや、最新のサポート情報は下記サイトでご確認ください。

https://panasonic.jp/support/dsc/

 

 

動画RAWデータをHDMI出力する

動画メニューに [HDMI RAWデータ出力] を追加しました。出力する映像の画質は [動画画質] で設定します。

 

準備:

number_k_01市販のHDMIケーブルでカメラと外部レコーダーをつなぐ (HDMI出力)

number_k_02市販のBNCケーブルでカメラと外部モニターまたは外部レコーダーをつなぐ (SDI出力)
または、「LUMIX Tether」をインストールしたパソコンとカメラを接続する (テザー撮影)

外部モニターや外部レコーダーの接続方法については、「外部モニターの接続」をお読みください。(外部モニターに接続する)

 

1[HDMI RAWデータ出力] を設定する

[MENU/SET] arrow_menu [menuicon_video] arrow_menu [menuicon_imageformat] arrow_menu [HDMI RAWデータ出力] arrow_menu [ON]

sc_cap_hdmi_raw

 

[HDMI RAWデータ出力] を [ON] に設定後は、SDIモニターか「LUMIX Tether」をインストールしたパソコンでメニュー画面を表示して、カメラを操作してください。

2動画画質を選ぶ

[MENU/SET] arrow_menu [menuicon_video] arrow_menu [menuicon_imageformat] arrow_menu [動画画質]

sc_cap_hdmi_raw_quality

 

3外部レコーダーでHDMI入力を設定する

接続が完了すると、外部レコーダーの画面に映像が表示されます。

 

 

動画画質 ([HDMI RAWデータ出力] 設定時)

システム周波数:[59.94Hz(NTSC)]

動画画質

解像度

記録フレームレート

4K/60p/17:9※1

4096x2160

59.94p

4K/30p/17:9

29.97p

4K/24p/17:9

23.98p

3.7K/60p/4:3※2

3680x2760

59.94p

3.7K/30p/4:3※2

29.97p

3.7K/24p/4:3※2

23.98p

 

システム周波数:[50.00Hz(PAL)]

動画画質

解像度

記録フレームレート

4K/50p/17:9※1

4096x2160

50.00p

4K/25p/17:9

25.00p

3.7K/50p/4:3※2

3680x2760

50.00p

3.7K/25p/4:3※2

25.00p

※1初期設定

※2アナモフィック (4:3) 動画

 

ビット数:12 bit

音声フォーマット:LPCM (2ch)

[動画撮影範囲] は、[FULL] に固定されます。

XLRマイクロホンアダプター (別売:DMW-XLR1) 装着時、[XLRマイクアダプター設定] を [96kHz/24bit] や[48kHz/24bit] に設定できます。

 

動画RAWデータ出力時のSDI出力表示

SDI出力する映像は、確認用に、V-Log L撮影時に相当する映像を表示します。[V-Log Lビューアシスト] は、プリセットの [Vlog_709] を適用した [LUTビューアシスト(SDI)] が使用できます。

SDI出力表示用のLUTは変更できません。

[LUTビューアシスト(SDI)] を使用したときは、画面に [709] が表示されます。
画面の [LUTビューアシスト(HDMI)] の項目には、[RAW] が表示されます。

[スポット輝度メーター]、[ゼブラパターン表示] の [基準/幅] は、Stopの単位で設定します。(0 Stop=42% (IRE) で換算します)

 

HDMIタイムコード出力/HDMI記録制御

カメラのタイムコードを付加して、外部レコーダーにHDMI出力できます。

カメラの動画記録ボタンで、外部レコーダーの記録開始、停止を制御することもできます。

 

number_k_01[HDMIタイムコード出力] を [ON] に設定する

[MENU/SET] arrow_menu [menuicon_video] arrow_menu [menuicon_imageformat] arrow_menu [タイムコード設定] arrow_menu [HDMIタイムコード出力] arrow_menu [ON]

number_k_02[HDMI記録制御] を [ON] に設定する

[MENU/SET] arrow_menu [menuicon_custom] arrow_menu [menuicon_in_out] arrow_menu [撮影時HDMI出力] arrow_menu [HDMI記録制御] arrow_menu [ON]

[HDMI記録制御] は、[HDMIタイムコード出力] が [ON] の場合に設定できます。

 

同時に、別の外部レコーダーにSDI出力し、タイムコードを付加して記録開始、停止を制御できます。

number_k_03メニューを設定する

[MENU/SET] arrow_menu [menuicon_video] arrow_menu [menuicon_imageformat] arrow_menu [タイムコード設定] arrow_menu [SDIタイムコード出力] arrow_menu [ON]

[MENU/SET] arrow_menu [menuicon_custom] arrow_menu [menuicon_in_out] arrow_menu [撮影時SDI出力] arrow_menu [SDI記録制御] arrow_menu [ON]

 

 

動画RAWデータ出力時のお知らせ

動画RAWデータ出力時は、以下のように動作します。

使用できるISO感度の下限は400、上限は25600までになります。[Dual Native ISO設定] の [低感度] や [高感度] で使用できるISO感度の範囲も変化します。

ホワイトバランスの [AWB] や [AWBc]、[AWBw] は、使用できません。

[フォトスタイル] は [V-Log L] に固定され、画質調整できません。

MFアシストを使った拡大表示はできません。

以下の機能は使用できません。

[マスターペデスタル]

[iダイナミックレンジ]

[周辺光量補正]

[回折補正]

[フィルター設定]

[記録ファイル方式]

[動画画質] の [絞り込み]、[マイリスト登録]

[動画画質 (マイリスト)]

[バリアブルフレームレート]

[輝度レベル設定]

[手ブレ補正] の [電子補正 (動画)]

[デジタルズーム]

[ループ記録 (動画)]

[動画分割記録]

[ライブクロップ]

[タイムスタンプ記録]

[カラーバー]

[有線LAN/Wi-Fi]の[ストリーミング設定]